2013年5月18日土曜日

根津美術館の燕子花

毎年この時期になると、南青山の根津美術館で尾形光琳の燕子花図屏風が展示されます。最終日が明日とせまった18日土曜日、行ってきました。

青と緑の絵具のみを使って意匠化された燕子花を堪能した後、庭園の燕子花も楽しみました。
GWのころが見頃だったようで、花が終わったものもありましたが、光琳の燕子花を頭の中で描きながら歩きました。
燕子花の名前の由来は花汁を布にこすり付けて染色したことから「書きつけ花」が転訛したものと言われています。
庭園の中にあるNEZU CAFEの窓から。
日ごとに新緑から深い緑に移り変わっています。
ら衣
つつなれにし
ましあれば
るばる来ぬる
びをしぞ思う
(伊勢物語 カキツバタの文字が詠み込まれています)

また来年、時間を作って見に行きたいです。

2013年5月5日日曜日

りんごの花 女川にて

GWに帰省して、女川に行ってきました。
女川の津波の被害は想像を絶するもので、東日本大震災で最も高い死亡率となったのが、女川町という記事を目にしました。
震災前と震災後の両方、何度か訪れている町ですが、どこに何があったのか、今は全くわかりません。

福島であれほどの原発被害があった中で、女川の原発は何故無事だったのか・・・
女川原発のPR館でそれを説明する映像を見てきました。
そこで知ったのは、女川原発も非常に危なかったということ。
女川原発は津波の高さを9.1mと想定して14.8mの場所に建設。
が、今回の地震で1m地盤沈下し、その後発生した津波が到達した時、波の高さは13m。
原発施設まで、その差わずか80㎝。

考えただけでもぞっとします。

今まで、原発の恩恵を受けてきたというのは事実。でも、何を大事にしていくのか、将来を、これからを考えたら、私たちの取るべき道は、自ずと見えてくると思います。

PR館の前には色とりどりのチューリップ、ビオラ、そしてかわいいリンゴの花も咲いていました。
こうやって草花に触れることが普通に出来る暮らしを守るために、すべきことを考えていきたいと思います。